Webサイトの成長に欠かせないグロースハックに必要な4つのスキル

グロースハックはグロース=成長に最もコミットすべき役割のため、運用しているWebサイトの成長に必要な事は何かと思考し続けることが大切です。

グロースハックに必要なスキルを紹介しているサイトや書籍は多数ありますが、それらをひとつひとつ体得しないとグロースハッカーになれないという訳ではありません。

データドリブンでWebサイトないし、企業を成長させるには対象のWebサイトや組織の規模によって必要なスキルとその深度は変わってきます。

グロースハックとは?

グロースハックではデータを分析して、施策を検討し、改善・改修を繰り返しWebサイトを成長させていきます。

企業がWebサイトを運営しているということはビジネス上、何らかの目的があるため、目標設定が重要です。

WebサイトのUX(ユーザ体験)やデータを分析をしていると実に様々な課題が見つかりますが、リソース(ヒト・モノ・カネ)は有限のため、成長させるためには改善することでインパクトが大きい課題を見極めることが肝心になってきます。

UXデザイン

UXデザインとはユーザー体験の設計です。ユーザーが求めているものを具現化するためにアクセス解析、インタビュー、アンケートなどによるニーズの調査と、差別化を図るために競合分析を行います。

この調査、分析をもとにペルソナ、カスタマージャーニーでWebサイトが獲得したいターゲットをモデル化します。

ペルソナ、カスタマージャーニーを作る目的は組織内での目線を合わせることと、ユーザーとの目線をあわせることです。

前者だと例えば部門ごとにターゲット像の目線が合っていないと連携がしづらいでしょうし、後者だと企業が提供したい価値とユーザーが求めているニーズがくいちがい離脱してしまう可能性が高くなってしまいます。

続いてペルソナ、カスタマージャーニーをもとに企画を考え、ハイレベルサイトマップやワイヤーフレームでWebサイトを設計していきます。

ワイヤーフレームをもとにビジュアルをデザインすることになりますが、グロースハッカーの担当領域は広範囲であるためデザイナーに依頼するのがよいでしょう。

データ分析

グロースハックはデータをもとに意思決定するため、データの取得と分析が欠かせません。

Webサイトの分析で代表的なツールはサイト全体がわかる「アクセス解析」と、単一ページ内での行動がわかる「ヒートマップ解析」でしょう。

アクセス解析だと昨今はGoogleアナリティクス(GA4)一択かとおもいます。ヒートマップ解析だとUser Hearあたりが有名です。ヒートマップ解析はいくつかあるため、目的に応じて比較検討するのが良いかと思います。

またデータベースを使ったシステムの場合はSQLが使えると、アクセス解析やヒートマップ解析では取得できないデータが取得できますので、データベースにどういったデータが蓄積されているかがわかるように、データーベース設計書を理解できるようになることと、SQLの種類のうちデータを取得する「SELECT」の書き方を身につけると良いです。

プログラミング

改善施策を実施していくためには低コストで改善インパクトが大きい施策をグロースハッカーが見積り、エンジニアに依頼をするため、プログラミング経験は必須です。

前項のように分析に必要なデータをDBからSQLで取り出すにしても、データベース設計とデータ量によっては下手なSQLクエリを発行するとデータベースに負荷かけて、最悪サーバーが落ちるといった影響を与えてしまう可能性もあるため、エンジニアとしっかり連携を図りつつ実行していく必要があります。

プロジェクトマネジメント

グロースハックはエンジニアやデザイナーではなく、いわゆるプロジェクトリーダーに相当する方が担当します。

これまでのプロジェクトマネジメントでは要件定義で決まった内容を期日までに終わらせるために進行管理してきました。

一方でグロースハックの目的は「成長」になるため、従来のアプローチとは異なりますが、データに基づいた改善施策をスピード感をもって実行していくために、周囲を巻き込みながらプロジェクトをリードする能力が不可欠なのです。

まとめ

Webサイトは制作コストが下がり個人でも持てるようになったため、サイトを持っている事自体に優位性がなくなりました。

事業の成長にサイトを活かすためには、データに基づいた改善サイクルをまわす事が欠かせないのです。

担当者の主観で手を加えるとコストが無駄になってしまう事も十分にあり得ますので、グロースハックの運用を取り入れてみてはいかがでしょうか。